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長江三峡クルーズの寄港地の1つ石宝寨(せきほうさい)
重慶から出発するクルーズなら最初に訪れる場所。宜昌からのクルーズなら
最後の観光地です。
ここでも三国志のアノ!人物が登場しますのでご期待ください!
目次
石宝寨って?
石宝寨とは、高さ50メートルを超える巨岩を指します。
この巨岩は中国の神話に登場する女媧が、天を支えるために立てた
「一尊五彩石」にちなんで「石宝」と名付けられました。
また、岩の形が玉印ににていることから、「玉印山」とも呼ばれています。
明の時代、譚宏が武陵王を自称し反乱を起こし、ここに砦を築いたため、
「石宝寨」と呼ばれるようになりました。
その後、3階建ての寺院が明の時代に造られ、1800年ころ(清代)に新たに9層の
楼閣が建てられました。
そして、1956年、さらに3層を追加して、石宝に沿うよう12層の巨大な建物が完成しました。
石宝寨は全て木造建築であり、高さ56mの建築物です。
世界八大奇形建築物とされており、2001年に全国重点文物保護単位に指定されました。
また、国家AAAA級旅行景区ともなっています。
石宝寨へ
僕は、宜昌市から長江三峡クルーズツアーでこちらにきました。
下船して石宝寨を目指します。
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下船するとすぐに商店街のようなところを通ります。
そこには物売りがたくさんいるので注意してくださいね。
さて、5分くらい歩くと写真のような門の前につきます。
ここをまっすぐ行くわけですが
この先も商店街があり、「Hello~何か買うか??」ってしゃべりかけられます。
面白いものもたくさんあるので、買わなくてもいいので一度お店のぞいてみてください!
ちなみ僕はパンダの置物を買いました。
この門を通り抜けてまっすぐ進むと
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/2018年1月3日まで-1870-1-e1534249620263-225x300.jpg)
着きました。
石宝寨の入り口です。
ここまでは、お土産屋さんがあるだけで特に観光スポットはないのでスルーして
大丈夫です。
ですが、お土産屋さんの店員さんは日本語を喋れる方もいるので喋ってみると
楽しいかもです!
空中散歩?
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門を抜けまっすぐ進むと
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/2018年1月3日まで-1874-1-e1534250094617-225x300.jpg)
またゲートがその下の橋を渡ります。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/2018年1月3日まで-1876-1-e1534250167708-225x300.jpg)
この橋実はつり橋でして渡るときすごく揺れます。
また、床も木でできているので、ところどころ穴が開いていたり隆起していたりと
少し心配になる場面もありましたが落ちることはないでしょう!笑
橋を渡るといよいよ石宝寨です!
これが石宝寨!!
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この赤い建物が「石宝寨」です。
この建物の右側の絶壁が「石宝」です。
最初のチャプターで話した通り、下から9層までが清代のもの、
その上の3層が1956年に造られたものです。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/2018年1月3日まで-1894-1-300x225.jpg)
建物が曲がって見えるのは僕だけでしょうか。。。
石宝寨の内部へ
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/2018年1月3日まで-1892-1-e1534250949840-225x300.jpg)
こちらから中へ入っていきます。
どことなく白帝城のデザインと似ていますね。
※石宝寨にある階段は、石宝に沿って作られているためとても急です。
落ちないように気を付けてください。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/2018年1月3日まで-1899-1-300x225.jpg)
周の時代を表した銅像。内容は忘れてしまいました。すいません。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/2018年1月3日まで-1902-1-300x225.jpg)
なぜか金〇郎がいますね。
違います。仏様です。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/2018年1月3日まで-1903-1-300x225.jpg)
こちらの石碑は、1820年に造られたものです。
左の消えかかっている文字は「大」と書いてあります。
甘寧、厳顔の故郷
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/2018年1月3日まで-1904-1-e1534251708166-225x300.jpg)
呉将甘寧興覇(かんねいこうは)
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/2018年1月3日まで-1905-1-e1534251732415-225x300.jpg)
蜀将厳顔(げんがん)字は不明
意外な人物が現れましたね。
鈴の甘寧。三国志ゲームとかやったことある方なら1度は聞いたことがある名前ではないでしょうか。
彼、実は忠県の生まれなんです。思いっきり蜀の領地。(甘寧が生まれた時代は益州牧劉焉がこの地を治めていました。)
甘寧はもともと孫権の配下であったと思う方も多いかと思います。
ですが彼は、賊になったり、劉表に使えたり黄祖に使えたりと若いころは転々としていました。
最後に行きついたところが呉というわけです。
厳顔は劉焉、劉章配下で、劉備が益州征伐を行った際、張飛と戦いました。
厳顔も忠県の生まれです。
忠県とは今の重慶市に位置する場所です。今でも重慶市忠県といいます。
石宝寨がある場所も重慶市忠県なのでこの2人が紹介されているのでしょう。
石宝に立つ
9層あたりで石宝の上に出ることができます。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/2018年1月3日まで-1917-1-300x225.jpg)
外へ出たらなにやら建物が。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/2018年1月3日まで-1920-1-300x225.jpg)
でました!関羽像!
ここでは完璧に「神」とし祀られています。
元の時代には皇帝として崇められ、将軍たちからは軍神であると崇拝されていました。
関羽はここでは、商売の神様ではなく、我々のイメージ通り軍神だったのですね。
玉皇大帝
しかし、関羽よりも格が上である玉皇大帝が隣にいたため、
こちらの建物は玉皇大帝を祀ったものなのでしょう
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こちらが玉皇大帝です。
玉皇大帝は、中国道教における最高神とされています。
「天界の支配者でありその下の地上・地底に住むあらゆるものの支配者でもある」
だそうです。今でも庶民から篤く崇拝されています。
12層から見る景色
玉皇大帝を見た後は、
ついに最上階の12層へ。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/2018年1月3日まで-1929-1-300x225.jpg)
真ん中に見える棒のようなものが、ここへ来るときに通った橋です。
とても小さいですね。。。
1層から急な階段を登ってきてこの12層目から見る景色は最高でした。
景観の破壊
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現在、石宝寨はこのようにコンクリートで囲まれています。
三峡ダムができたことによって、一部が水没してしまったためです。
長江流域にある、文化財は日々、水没の危機に瀕しています。
人々の生活が豊かになることは大切なことですが、
貴重な遺産を無くさないための努力も今後必要となってくるでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
不思議な建築物「石宝寨」
外観ばかり紹介してきましたが、石に沿って作られたといわれるように
内部はほんとに岩がむき出しの状態です。
階段も本当に急です。
しかしそれが面白い。だからこその遺産ではないでしょうか。
何年後かには水没してしまうかもしれません。
そのまえに是非1度、訪れてみてください。
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