三国志の旅、今回は葭萌関(かほうかん)をご紹介します。
葭萌関は、霍峻、馬超、張飛等が戦いをした場所として有名です。
ここも金牛道に位置しています。
目次
葭萌関ってなに
葭萌関は、現在の四川省広元市にあります。
葭萌関は名前の通り関所の名前です。
葭萌関と名付けられた理由は、2300ほど前までこの地を葭萌県と
呼んでいたのでそのまま葭萌関と名付けられたそうです。
今の葭萌関は、宋の時代の「昭化」という名前が使われていたことから、
現在の正式名称は「昭化古城」といいます。
三国時代の前から重要な役割を果たしていて、遡ると秦の時代から
あったそうです。
ここは、成都方面から、長安方面へ行く際、必ず昭化城の西門から入り、
東門からでなければなりませんでした。逆に長安方面から成都方面に
向かう時東門から西門へ。
「葭萌関」は昭化古城の西門に位置していました。
葭萌関では2つの戦いが起こっています。
孤軍奮闘の霍峻
霍峻は荊州南郡の生まれで、もともとは劉表に仕えていましたが、
劉表死後、劉備に使えるようになります。
当時から中郎将だったので、身分は高かったみたいですね。
霍峻は、益州討伐に従軍し、葭萌関の守備を任されます。
葭萌関はまだ劉璋の領土ですから敵は奪い返しにきます。
劉璋配下の扶禁・向存ら1万の軍勢はあっという間に霍峻が守る葭萌関
を取り囲みます。
一方守る霍峻軍は1000にも満たない兵力です。
しかし、霍峻は1年間耐え抜き、わずか数百の兵で劉璋軍を破ります。214年のことです。
錦馬超vs燕人張飛
三国志演技では葭萌関で、馬超と張飛が決闘をします。
何日間も決着がつかず、劉備の仲裁により、勝敗はつかずして終わりますが
互いに互いの武勇を認め合うことになります。
その後、馬超は劉備に内応し成都制圧に一役買うことになります。
昭化古城へ
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/750F1D29-84A2-4D67-9B25-40A850EB13F5-300x225.jpeg)
昭化古城ももちろん、剣門蜀道に含まれています。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/34005910-6BE2-4A92-82BA-02740E424B7F-300x200.jpeg)
「蜀道三国重鎮 天下第一太極」
と門に記してあります。梅の花も綺麗です。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/B2C23657-1156-4035-9833-92CDDE5F6BBA-300x200.jpeg)
城内の様子です。
日本でいうお城は、天守閣を指すのですが、中国では
街全体を城内と言います。
中国では城下町=城内と考えてください。
左右には地元のお土産屋さんがひたすら並んでいますが
景観を乱さないためか、街並みはお城や塀に合わせた作りに
なっています。
日本以上に城下町の街並みには気を使っているように見えます。
ここには、四川省の名物からパンダの人形まで売っているので
お土産を買って帰るのもいいかもしれません。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/4D7B2426-BAA1-4784-B7F7-8A1F0C4D877D-200x300.jpeg)
1つ目の城門を通り抜けます。
こちらも有名な城門の1つです。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/55292D26-9C7E-41A2-8BB1-7B465C045748-300x200.jpeg)
こんな感じでずっとお土産やさんが続きます。
城下町って感じですね。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/8FF29429-3E5E-49A2-A15C-3BE6A0A772A5-300x225.jpeg)
店を出していない落ち着いた通りももちろんあります。
ここは本当にタイムトラベルしたみたいです。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/2A38117E-6CC6-47D1-B15F-073AE34F8DA7-300x225.jpeg)
こちらの建物を通り過ぎると、いよいよ葭萌関です。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/15053CC7-31BA-4080-BC79-74CB1194C006-300x200.jpeg)
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/6BECC291-1EBC-407A-B19E-116F7015B3EF-300x200.jpeg)
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/F185C114-F9E0-4766-B2D4-FF22291875A1-300x225.jpeg)
こちらが葭萌関です!!
城壁も一緒にご覧ください。
昭化古城は、昔のままの姿で、中国国内でもここまで完璧に保存
されている三国時代の古城は稀だそうです。
もちろん国家AAAA級旅行景区に指定されています。その他5つも国の
特別区に指定されています。
敬侯祠
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/C045D95E-67DB-4ECB-AD3F-1E4D40A91C8F-300x200.jpeg)
昭化古城内にある敬侯祠は蜀の大将軍・録尚書事で四相の1人
費禕のお墓です。
明の時代に建てられましたが、文化革命で建物は壊され、お墓だけが
残りました。現在の建物は2008年に建てれたものです。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/9AB7E548-EBC4-4D7F-B109-F70A1EC0B881-200x300.jpeg)
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/BE494C97-1FDA-45AE-8D36-1CF7A158CDEA-200x300.jpeg)
中へ入ると卓識堂というお堂があります。
中には費禕の像が建てれています。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/5DD60AF3-48B2-423C-AC2D-F9CAEF27FD82-200x300.jpeg)
漢字が難しくて読めませんが、「蜀漢丞相諸葛亮出師表」と
記されているので出師表に関係するものだと思います。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/26935E0D-622B-4B44-8688-675CCBE6A5DC-200x300.jpeg)
費禕の墓前にある石碑です。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/75E99A9B-8EB7-4777-9210-F6557884D678-225x300.jpeg)
費禕のお墓の証明。大将軍・録尚書事費禕之墓
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/D18FAB9F-08AC-499F-8928-EC9DC19DAD69-300x200.jpeg)
こちらが費禕のお墓です。
龐統や蒋琬、劉備といった他と比べるととても小さいです。
言われないとお墓だと気づかないくらいです。
大将軍なのになぜこんな小さなお墓なんでしょうか。
質素な生活を好んでいたのか。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/A952BDA5-AEF9-42FB-A9E0-B152F3558FE3-300x225.jpeg)
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/8F40C1A0-5B4E-42FE-97A0-F7A5BD5A886A-300x225.jpeg)
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/AD1BAC06-C212-4891-99B1-0A69BAA29916-300x225.jpeg)
他にも上記のように費禕の生涯を描いた絵が1〜9まで
あります。
全て中国語なので完璧に理解するのは無理でした。
その他の見どころ
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/266D4962-3DE4-426E-99E7-171B8F5FFA19-225x300.jpeg)
このように昭化古城には古い家が沢山あります。
歴史的建築物とのみ記載されています。
![](https://lilo555.work/wp-content/uploads/2018/08/54D36717-07AE-4C24-8477-237A3C624C4B-225x300.jpeg)
兵が崩れたままの道。
昔のものなのか、地震で壊れてものかはわかりませんが、
雰囲気がとてもいい場所です。落ち着きます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は三国志に特化した観光スポットをご紹介しましたが
昭化古城にはまだまだ多くの観光スポットがあります。
1日いても時間が足りません。
宿泊施設もあるため、時間に余裕を持って周ることができます。
ここへ来るまでの道も現在整備中です。
今後ますます行きやすくなると思います。
ぜひ1度訪れてみてください!
夏季(5月1日〜10月8日)8時30分〜18時
冬季(10月9日〜4月30日)8時30分〜17時30分
コメントを残す