「七五三って何って聞かれたら?」
子供をつれて七五三に行ったとき、「これ何? なんでやるの?」と子供に聞かれるこ とがあるかもしれません。
そんな時、親の務めとしてかっこよく解説したくなるでしょう。
ということで今回は、『七五三を子供向けにどんな風に説明すればいいかに』ついてご紹介します。
目次
七五三の由来と意味
子供の素朴な疑問はいつでも強敵です。
「いつから始まったの?」「誰が始めたの?」という真っ先に浮かぶ疑問ですが、実はこれはハッキリしていません。
昔、子供の死亡率が高かった時代がありました。
その頃は、7歳くらいまでは神の下にいるとされ、その子が長生きできるかどうかは、神のご意志次第であると考えられていたのです。
そこで神に、わが子が今まで生き延びたことの感謝と、これからの長寿を願って、神社に詣でることになったのです。
この由来や意味をそのまま伝えると、ちょっと表現的にエグイ部分もあるので、
子供向けに説明すると↓
「子供が長生き出来るように、昔の時代のお父さんとお母さんが、神様にお祈りをするよ うになったのが始まりなんだよ」
これくらいの抽象度が、いい塩梅ではないかなと思います。
七五三の日付について
どうして11月15日に行なうようになったのでしょうか?
これがまた、ただ一つの事実というのは分かっていなかったりします。
徳川家光や綱吉が、わが子の儀式を行なう日に11月15日を選んだからだとも言われていますし、収穫を終えた月の満月の日に神に感謝を捧げたからだとも言われています。
ただ、この11月15日という日付にはひとつ、根拠となる理由があります。
日付の※1吉凶(きっきょう)を占う方法の一つに、二十八宿(にじゅうはっしゅく)というものがあります。(現在も使われています)
※1:縁起がいいかどうか
二十八宿による吉凶を調べれるサイトはこちら暦注計算(外部サイトにとびます)
この方法で算出された、11月15日という日付は、鬼宿日(きしゅくにち)という鬼が出歩かない日なんですね。
徳川家が11月15日を選んだとされている理由も、この鬼宿日だったという説が濃厚とされています。
縁起のいい日だったというのは確かのようですね。
子供向けに説明すると↓
「もともと日付は決まってなかったんだけど、昔の偉い人が縁起のいい日を選んだんだよ。それで皆、私も私もって感じで真似し始めたら、いつの間にかこの日に七五三をするのが当たり前になってたんだってさ」
千歳飴
千歳飴をなめるのはなぜなのかと、これも聞かれやすいでしょう。
発祥は江戸時代で間違いないようです。
江戸時代の飴屋が紅白の長い棒状の飴を縁起物として売り出したそうです。
ただ、江戸時代のどの飴屋がとなると、浅草の七兵衛(しちべえ)が有力とされています。
長い棒状なのは、長生きを祈願しているからですね。
色合いが紅白なのも、縁起がいいからです。
袋にもいろんな絵が描かれていますが、これもまた縁起を担いでいます。
子供向けに説明すると↓
「子供が長生きしてくれるように願って、昔の飴屋さんが長い飴を作ったんだ」
まとめ
いかがだったでしょうか。
突っ込みのはげしいお子様だと、こういった説明では納得してくれず、更なる追及を受けるかもしれませんが、ひとまずは「ふーん」という顔をしてくれるのではないかと期待しております。
深く突っ込まれると、歴史学者も断定できてない部分なので、そこはなんとかかわしてください(笑)
最終手段としてカッコ悪いかもしれませんが↓
「詳しいことは大人の学者さんでも分かってないんだよ」
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